ライバル治療院と「協働」することであなたの治療院はより大きくなる | ミッシェル・グリーン

ライバル治療院と「協働」することであなたの治療院はより大きくなる

カテゴリー:マーケティング
2015年7月31日

治療院を経営されていらっしゃる先生にとって、同じ地域の同業者。つまり治療院とはどういう存在でしょうか?

地域という限られた市場でシェアを競い合うライバル、そう思われている先生もいらっしゃると思います。特に半径2キロメートル圏内という近い治療院の先生と、セミナーなどで出会うと話しづらいと思ってしまう先生は少なくありません。

もっと話しやすい、他の県の先生との交流も大切ですが、ミッシェル・グリーンが推奨しているマーケティングは『協働』です。隣り合う治療院同士であっても、ポジティブな交流を持ち、お互いを高め合うような間柄を推奨しています。

協働とは、英語ではCollaboration(コラボレーション)。目的を共にし、どちらかが主にも従にも、なることなく、対等な関係で相互に協力し合う、活かし方です。治療院では、どのような患者様が多い傾向にあるのか、地域の働いている方にはどのような傾向があるのか、その地域の県民性はなどなど、情報を交換するような繋がりが持てます。

経営者となられて、スタッフや患者様の生活を背負い、治療院の難しい舵取りをなされている先生にとって、経営の難しさはよくご存知のことだと思います。そうした状況で生き残るためには、経営の世界は弱肉強食。そう考えておられる先生もいらっしゃるかもしれません。

ですが、治療院という業種には『協働』が、とても効果的であることを、今回はご提案しようと思います。

 

協働は最強の戦略

最強だなんて大きく出たな、なんて思われるかもしれません。ですが、協働が最強である実績は、とても身近で、そして私が考えうる限り最も大きな成功を証明しているのです。

自然界は弱肉強食。というイメージがあるかもしれません。ですが、弱肉強食は適者生存の自然界における生存戦略の一つに過ぎません。ライオンとネズミを比べた時に、食う食われるの関係では、ネズミはライオンに万に一つも勝ち目はありません。ですが、種族としてみた時、ライオンよりネズミの方がずっと数が多く、そして広い地域に生息しています。

食物連鎖というのは、上にいるから優れている、下にいるから劣っているというものではありません、それぞれの種としての生存戦略として、その地位が最適だと考えて進化したのです。高次消費者階層にいる種族は、天敵を作らないために個の力を重視し、ライバルを蹴落とそうとしていますが、その数は最も少なく、環境の変化や、新しい種の侵入には脆弱です。

むしろ、低次消費者は弱者が寄り集まり群れをなすことで、種が絶滅する前に環境の変化にも対応できます。恐竜は絶滅しましたが、小さくちっぽけな哺乳類は生き残りました。

 

自然界には無限に戦略が存在する

種の目標は「適者生存」です。後世に自分の遺伝子を残すことが目的です。その戦略の中では、弱肉強食は短期的なスパンの中では優秀ですが、現在多くの大型動物の個体数が激減しているように、強くて大きいというのは必ずしも有効な戦術とはいえません。

ナマケモノや深海生物といった、代謝を落としできるかぎり動かないことで生き残る戦術もあります、他者の生存戦略に寄生して生きる者、単性生殖を繰り返し必要にならない限り変化しないという戦略を取るものもいます。

あらゆる形態の生物が自然界に存在するのはご存知のことだと思います。その目的は「適応」することで、「強く」なることではありません。10年生き延びたけれど1匹の子供しか産まなかった個体と、1年しか生きられなかったけれど、10匹の子を産んだ個体とでは、後者の方が適者生存の世界では優秀ということになります。「強さ」は必ずしも優秀な戦略ではないのです。

 

人間の戦略

自然界で最も成功を収めた種は、おそらく誰もが「人間」であると答えるでしょう。世界中、赤道から極地まで分布し、暮らしている人間の繁栄は空前絶後です。

ではなぜ人間は、これほどの成功を収めることができたのでしょうか?

知性があるから。だけでは説明できません。自然界では知性の高い生物が成功しているとは限らないからです。ゴリラやオラウータンといった類人猿の生息分布や個体数は多くありません。それより知性では劣った猿の方が、生息分布も個体数も多くなっています。そして知性の乏しい種でも、猿より適応している種はたくさんいます。

人間がここまで成功を収めてきた理由なのですが、私はそれこそが「協働」の戦略だと考えています。協働の戦略とは、弱いものが手を取り合って協働する戦略です。さらに時には、自分に何の利益もない、それどころか不利益があっても助けるという、パッと見ただけでは得のない思想こそが、あらゆる生存戦略を超える最強の戦略なのです。

 

利害を超えたところに勝利はある

人間の歴史は血と闘争の歴史、人間は恐ろしい生き物、とおっしゃる方もいますが、私はそう思いません。種の目的はその種を増やすことにあります。地球という限られたリソースの中で、種を増やすことは他の種を圧迫することに他ならず、元来、生命とは利己的なものです。

ですが人間という種は、自分と何の関係もない倒れている人に手を差し伸べられる種です。例え、その人が目の前にいなくても、助けられるのなら助けたい、誰か助けてやって欲しいと考えることができます。また同じ種以外であっても、傷ついている動物に同情することもあります。

こうした、種として利害を超えた特異な戦略を持つことが、人間という種が無数にライバルのひしめく自然界という世界最大の市場で空前絶後の成功を収めた要因なのです。

10の生産活動を行う強者と2の生産活動しか行えない弱者がいたとき、強者が弱者を分け合うと、強者は6しか受け取れず、損をしているように見えます。ですが、全体で見れば10しか生産できないものが12生産できています。また、実際は、協力することで13や14くらいに生産力が上昇することも多いです。

人の物は盗らず、他者と仲良くするという多くの地域で普遍的に、善と考えられている思想は、ただ弱者を守るために作られてきたのではありません。長期的に見れば、協働することで他者を切り捨てず、全員が得をすることができる善と考えられるものこそが最強の戦略だからこそ、世界各国どこでも、隣人と仲良くすることを、善いことだとしてきたのでしょう。

人間の本質は「協働」にあり、「闘争」は本質から外れたものであると言えるのではないのでしょうか。他者を切り捨てない。協働の思想は私たちの身近に、その成果を示しています。

 

治療院同士の協働

同じ地域にある治療院は、たしかに限られた市場でシェアを競い合うライバルではあります。ですが、同時に、同じ目標のために努力している同志でもあります。ですので、先生と同じ様に、その治療院の先生も地域の情報を収集し、地域でさまざまな人脈をお作りになっていることでしょう。

そうした治療院同士が協働することで、情報交換やパートナーシップを持ち、集客や街づくりによって一緒に繁栄していくことができます。このことは、協働していない治療院と差を付けられるということです。

実際、同じ県内の近くにある接骨院同士で集まり、情報交換をしている院を私も知っています。その会に参加された先生は、同じ地域にいても知らないことがこんなにあったのか、とみんな驚かれるそうです。

どんなに優秀な先生であられましても、個人の力は限られているものです。そうした力は大きな変化が訪れた時に、対応できなくなります。治療院業界に適応し、いつまでも治療院を経営し続けるには、「協働」し、お互いにトータルでより大きな利益を出すような、みんなが得をするビジネスこそ、私たち、ミッシェル・グリーンの考えるマーケティングです。


TOP> > ライバル治療院と「協働」することであなたの治療院はより大きくなる