「サンプリング」でコストを節約して情報収集(リサーチ) | ミッシェル・グリーン

「サンプリング」でコストを節約して情報収集(リサーチ)

カテゴリー:マーケティング
2015年8月21日

治療院のある地域で何が求められているか、どのような役割を果たすのが地域社会の貢献につながり、そして治療院の成功へと結びつくのか、実態を把握することは治療院を経営する先生にとって、非常に大切なことです。ですが、いきなり実態を把握すると言われても、どうすればいいか分からないと悩んでいらっしゃる先生も結構いらっしゃります。

 

古典的だけど効果的「サンプリング」

サンプリングとは、調査対象者を抽出する一連の手法を指します。たくさんいる集団のすべての人たちに対して、調査を実施するというのは莫大な費用、時間、マンパワーを浪費してしまい、現実的ではありません。海を調べるのに、海そのものを汲み上げる必要はなく、コップ一杯の水で十分に調査できます。

ですが、そのコップ一杯の水が河口のすぐ側など海にとって一般的ではない条件であると、調査結果はおかしなものになってしまいます。サンプリングとは、市場という大海から、平均的だと思われる場所を見つけコップ一杯の水を汲み出す手法なのです。

商品・サービスなどのニーズを調べるためにサンプリングを用いるという手法は古くから使われてきました。テレビの視聴率も実際に全世帯を調べているということはなく、全体から見たらほんの僅かな世帯をサンプリングして視聴率の調査を行っています。古典的ながらサンプリングは今でもあらゆる業界のマーケティングの第一線で使われ続けている手法です。

 

無作為抽出法と有意抽出方

サンプリングの方法には代表的な分類として二つの種類があります。一つは無作為抽出法、集団の中からランダムで選び出した対象に対して調査を実施するという手法です。海とコップで例えるなら、スプーン一杯の水を色々なところでコップ一杯分あつめて、この水が海の代表の水とするような方法です。

調査対象層から完全にランダムで抽出したのですから、サンプリングした結果は集団を代表するものに見えます。しかし、治療院の場合、治療院のターゲット層となる層自体が特定できないケースがあります。例えば、美容整体をウリにしている治療院が、サラリーマンがもっとも多い地域で調査を行った場合、単純な無作為抽出法では、実際に治療院を訪れる主婦など女性層と異なる結果が出てきてしまいます。

無作為抽出法に対して、サンプリングに意思を反映させるのが有意抽出法です。こちらは、例えるなら川の河口などを避け、平均的だと思われる箇所でコップ一杯の水を集める方法です。調べるべき層(母集団)が特定できないときに用いると効果的です。

 

お試し施術によるサンプリング

サンプリング対象に対してアンケートを送るというのも一つの方法ですが、他にもよく使われる方法として試供品を送り感想などアンケートに答えてもらうという方法もあります。治療院の場合は、お試しで大胆な割引、あるいは初診無料のクーポンを送り、代わりにアンケートに協力してもらうという形で運用できるでしょう。

直接的な利益は少ないでしょうが、どういう施術をして欲しいか、施術を受けた結果どう思ったかなどアンケートに協力してもらうことで、施術料以上の情報という成果を得ることができるはずです。

注意事項としてこの手法を用いる場合は、クーポンを期間限定にして調査期間内に完結するようにしましょう。期間限定にすることでアンケートに答えてくれる方々が増えることにもなりますし、調査が終わった後からクーポンを使った患者さまの利用によって収益に影響が出ることも無くなります。

市場を把握することで、治療院の売り出し方は大きく変わります。調査というと難しいイメージやコストがかかるイメージがあるかもしれませんが、そういったコストや難しさを改善しようというのもマーケティングの手法です。上手く活用して治療院の成功につなげましょう。


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