セリング | ミッシェル・グリーン

セリング

カテゴリー:マーケティング
2015年8月6日

セリングとは、短期的に売上を上げるための手法です。マーケティングが売れる仕組みをつくることが目的なのに対して、セリングは売り込む方法を考える手法です。

セリングの基本的な考え方は、「商品」があって、それをどう売っていくか、営業目標を達成するにはどうすればいいかを考えて、戦略を立てていきます。「販売活動」をセリングを言い換えてもいいでしょう。逆に言えば、マーケティングは販売活動ではなく、市場の消費者のニーズを探り、商品企画から顧客を満足させるにはどうすればいいかという考え方のもとに成り立つ手法であり、販売活動よりも長期的視野をもった手法と区別できます。

商品とそれに対する広告のみで構成されているサイトなどが、セリング手法に特化したサイトといえます。商品に関係のない知識を連載するブログや、担当者とユーザーとコミュニケーションするための機能、またFacebookやTwitter、ブログといった、直接商品にかかわらない部分のコストをできるかぎり下げ、商品をどう売るかという点のみを目的にした必要最小限のサイトを作成するというのも、方法の一つではあります。

 

メリット

セリングのメリットとしては、セリングの観点から行った広告はすぐに効果が現れる点があります。また、どうすれば売れるかに特化しているため、行うべきことが少なくなり、時間や費用面でのコストが少なくて済むというところもメリットです。

しかし、今日のように消費者の嗜好が多様化し、顧客ニーズや顧客満足度の変化が早くなり、インターネットによって口コミ情報によってすぐに情報が拡散するようになった状況では、セリングばかり考えている売り方は、顧客から見捨てられ、結果的に販売不振となってしまうと考えられています。

各業界でも、セリングよりマーケティングを重視する傾向が一般的になっており、マーケティングを行っているという前提の中で、局所的にセリングを行うという形で適応されています。現在のセリング手法は、マーケティングと区別するものではなく、マーケティング戦略の中で用いる一つの短期的な手法と考えるべきでしょう。

 

治療院での活用は?

整骨院、接骨院、整体院では、セリング手法はあまり効果的ではない手法です。治療院で重要視されるのは、患者様に満足いただき、また次も来院していただけるリピーターとなっていただくことです。そのため、患者様の視点を考えない、どうすれば来院し、施術を受けてもらえるかという点だけに特化した考え方となるセリング手法は、患者様との信頼関係を大切にするという方向性からはずれていくことになるでしょう。

それでも、統括的なマーケティングに比べてコストが安いというのは事実ですので、マーケティングのための十分な時間が取れなかったり、予算が不足している場合に一時的にセリング手法を用いるというのは場合の効果は、現在でも否定できるものではないと思います。

ただし、セリング手法に重点を置いた状況が長く続くと、患者様の満足度が低下し、リピーター率が下がっていき、来院者数もゆるやかに減少していくことがありますので、セリングを視野にいれつつもマーケティング意識を持つと、より効果的に、そしてデメリットを軽減してセリング手法を用いることができるでしょう。


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