「M1・F1」 古い分類と、新しい5つの分類 | ミッシェル・グリーン

「M1・F1」 古い分類と、新しい5つの分類

カテゴリー:マーケティング
2015年9月15日

たまには古くなったマーケティング手法も調べてみよう

いつもは新しかったり、今でもよく使われているマーケティングを中心に紹介していますが、今回は少し古く、今はもっと別のマーケティング手法を使うべきだと指摘されているマーケティング手法を紹介してみます。

その後で新しいマーケティング手法と比べてみることで、新しいマーケティング方がなぜ必要なのかを考えていきたいと思います。

「M1・F1」は主にマスコミ・マーケティングの分野で使われていた手法です。MはMale(男性)、FはFemale(女性)という意味です。他にもC:Child(子供)とT:Teenager(若者)という区分もされます。後半の数字は年代をあらします。

表にすると…

C層:4~12歳の子供
T層:13~19歳の子供
F1層:20~34歳の女性
F2層:35~49歳の女性
F3層:50歳以上の女性
M1層:20~34歳の男性
M2層:35~49歳の男性
M3層:50歳以上の男性

というようになります。

かつてはこの表を元にマーケティングを組み立てていました。例えば、大学資料であれば、学生とその親ですので、T層とF3層、M3層をターゲットに。美容メインの整体院であればF1層とF2層…といった感じで使用します。

性別と年齢によって、ユーザーを大別できるとする前提の手法です。

ですが、現代社会のライフスタイルは多様化しています。ここまで読んで頂けた方も、なんとなく「そんな簡単な分類でいいのかな、同じ年代の友人でも話が合わないことあるような?」と疑問を抱かれるかもしれません。

 

「F1層もM1層も、もういません」 by Google

2013年12月にGoogle日本法人が発表した記事によりますと、複数のデジタルデバイスを利用しているユーザーの行動を分析した結果、男女や年代による傾向はあまり見られず、「単純な区分け意味を成さなくなりつつある」と言っています。

誰もがさまざまなメディアから、多種多様な情報を選択して得られることになった現代、人の生き方考え方は、年齢や性別によって決まらず、本人がどういう人生を送りそしてどんな情報に触れてきたかによって全く違うものに変わるようになりました。

「30代女性」の考え方は、30代の女性で区分できず一人一人がまったく違うもの見ています。テレビを好んで見る人たちもいれば、スマートフォンを中心に情報と触れている人たちもいます。SNSで情報を発信することが好きな人がいれば、検索して情報を収集するのが好きな人もいます。

 

Googleが情報の収集スタイルから考える新しい5つ分類

Google日本法人が、テレビやパソコン、スマートフォンの3つを保有している20代から60代までの男女500人を対象に、それぞれのツールの使用時間や内容を分析ツールによって取得し分析した結果によりますと、複数のメディアを使用するユーザーは5つのタイプに類型化できるそうです。

ツールによる調査ですので、アンケートに比べて、ユーザーの先入観やバイアスがかからず、実際のデータに近い分析と言えるでしょう。

 

① キマジメ大食らい

このタイプは、次々に情報を取得し知識を蓄積させて行くタイプです。デバイスの利用時間全体が長く、朝起きたらスマートフォンをまず見て、パソコンのスイッチをONにするタイプです。雑誌の購読数も多く、テレビのニュースや情報番組も積極的にチェックします。テレビ、パソコン、スマートフォン取捨選択するのではなく、追加して全部利用しようとします。

人付き合いは限定的で、今の付き合いを大事にすることを重視し、新しい関係を作ることには消極的な傾向があります。商品やサービスを購入する場合は、しっかりと事前に調べ検討してから実行する慎重派です。

 

② ハラハチブ自由人

このタイプは、テレビを見るのは夜くらいでそれ以外の時間では見ません。パソコンも夜に利用し、スマートフォンはあんまり利用せず、パソコンで情報を検索しようとします。雑誌もあまり読みません。

人付き合いは、ゆとりを重視し自分だけの時間を大切にしています。そのため広く浅い付き合いは好みません。人の多いガヤガヤした場所は苦手で、ネットでもTwitterやFacebookといったコミュニケーション空間を騒がしい、煩わしいと感じるようです。

自分の感性を重視するので、商品やサービスを購入するときはあまり検討することはなくフィーリングで決定します。

 

③ ヒマツブシ貴族

このタイプは、テレビもパソコンもスマホも楽しく時間を潰すためのものだと考えています。テレビ番組ではワイドショーを好み、パソコンも常にON、スマートフォンは常に手元に携帯しています。写真と取ったり、動画を見たり、楽しむためにデバイスを使いこなします。

人間関係も積極的です。ネットでの繋がりも重視しますが、ネットで済まさず生活の充実感はリアルな人間関係の中でも感じたいと考えています。そのため付き合いや交際のための支出は必要経費だと割りきっています。

ショッピングすること自体が好きで、つい衝動買いをしてしまうことが多いようです。

 

④ 探索ナルシスト

このタイプはパソコン利用が少なく、メインデバイスはスマートフォンに移っています。何か気になるとすぐに調べてみたくなる性格で、手元にあるスマートフォンを積極的に利用しようとします。パソコンで調べるのは、家に帰ってパソコンを開いてというのがじれったいようです。思い立ったら即座に行動します。

他人にどう見られるかではなく、自分は自分という意識が強い傾向があります。与えられた情報を鵜呑みにせず、自分の価値観を重視しています。流行に乗るのはあまり好まないようです。

ショッピングでは、店頭では価格サイトや企業のホームページをスマホからチェックしてお買い得かどうかを判断します。ネットショッピングするときはパソコンの画面を使ってさまざまなサイトを比較してから身長に行います。スマホとパソコンを完全に使い分けて利用します。

 

⑤ 社交的ハンター

このタイプは、テレビよりもパソコンとスマートフォンの利用時間が長く、深夜帯のりようが多いのが特徴です。ネットは情報を得て、人とつながるためのものだと考えているようです。

たくさんの人と交流することを好み、ネットワークづくりを積極的に行います。人間関係も深い交流よりも幅広い交友関係を作ろうとします。人と繋がるために常にアクティブに情報を収集し、そしてそれに自分の考えを交えて発信します。SNSを頻繁に利用し、面白い情報はみんなで共有しようと行動します。よく見るスポーツ番組です、番組を見たあとは友人と話題を交換します。

ショッピングをコミュニケーションの一部として考えています。自分が欲しいというよりも、話のネタになったり、自分が勧めたものを周りの人が買ったらすごく嬉しいといった考え方を持っています。

 

多様化の時代を理解する

これまでは環境が同じなら似た傾向を持つ、つまり性別と年代が同じなら過半数が似た傾向を持つと考えられてきました。ですが、Google日本法人の調査や、他にもさまざまな機関、企業の調査から、年代、性別はすでに傾向の分類としては対応しきれなくなってきているという結果が出ています。

この結果から、どうマーケティングをするか。マーケターによって戦略は異なりますが、一例としては、「探索ナルシスト」をターゲットとするなら、流行に流されず納得するまで調べるのだから、しっかりとした情報を用意すれば向こうから見つけに来てくれる、「社交的ハンター」ならば、ネットワーク作りが好きですので、SNSを利用するのが効果的…といった戦略が考えられます。

 

顧客分類の考え方は、来院者数向上につながる

ホームページの良いところは、アクセスログを調べるという分析が可能なところです。どういうページを見ているユーザーが多いのか、施術なのか、料金なのか、それとも先生のプロフィールか…こうした傾向から、自分のホームページを訪れる人がどういう層なのか想像することができます。

もちろん、ユーザーと直接交流することも大切です。数字とにらめっこするよりも簡単にユーザーのことを理解できます。ですが、ホームページを訪れるユーザーすべてと交流するのは現実的ではありません。ある程度、どんなユーザーが先生の治療院に興味を持っているのか分類する必要があります。

そうして、ユーザーに合わせた情報に力を入れ、より興味を掻き立て、現在進行形で悩みを抱える方はもちろん、いつか症状に悩んだ時の選択肢として憶えてもらうことで、来院者数の向上へとつながっていくでしょう。


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